2025.10.17

フリープランナー中川遥奈さんと創る、何度でも乾杯したくなるウエディング。神戸「TOAST」で紡ぐ、友情の物語

目次

「誰かの心を動かしたい」雨の中のサプライズが導いた、フリープランナー中川遥奈さんのウエディングへの旅路

 
高校時代のチアリーディング部での経験が、彼女の運命を決定づけました。大雨の中、先生のために演技を届けたい一心だった彼女たちの想いを、結婚式場のスタッフが全力で後押ししてくれたのです。「誰かの心を動かせる人間に」と誓ったあの日から、プランナーとしての物語が始まりました。まっすぐな情熱で、ふたりと「友達」になる彼女の原点に迫ります。

プランナーを目指した原点

——プランナー歴7年目を迎えられた中川さんですが、ウェディングプランナーを志した特別なきっかけがあったのでしょうか?

 
中川さん: 
一番のきっかけは、高校時代のチアリーディング部での経験です。顧問の先生が結婚なさる運びとなり、サプライズで結婚式に乗り込んで演技を披露する計画を立てました。ところが当日、会場の都合でチアができるのは屋上の芝生スペースしかなく、さらに大雨が降ってしまって……。

もう演技は無理かなと思ったのですが、雨が少し止んだタイミングで、プランナーさんや司会者さんが協力してくださり、演技の時間をねじ込んでくれたのです。

スタッフの皆さんは雨で濡れた芝生を必死に拭いてくれ、私たちの「演技を届けたい」という想いを一緒に叶えようとしてくれた姿勢にすごく感動しました。プランナーになりたいというより「誰かの心を動かせる人間になりたい」と強く思った体験が、この道を目指した原点です。

プランナーになってから、花嫁さんが式中に体調不良で出られなくなった、という想定外のハプニングが起きた場合があります。そんな時の対応なんて、ロールプレイングもできませんよね。でも、学生時代の経験から「その瞬間にできる処置を全力でやる、それがプランナーの使命だ」と学んだので、どんな時でも最善を尽くそうと、いつでもお客様と一緒に向き合っています。

お客様との向き合い方

——胸が熱くなるお話ですね。夢を叶えてプランナーの道を歩む中川さんが、お客様と向き合う上で大切に育んでいる想いはありますか?

 
中川さん: 
結婚式当日だけでなく、その後もお客様にとって「会いたくなる人・帰りたくなる場所」である状態です。私が心掛けているのは、お客様と「友達」のような関係になる姿勢。

新郎新婦のお二人とは、出会う前はもちろん赤の他人ですが、出会ったらもう「友達」だと思って接しています。友達が悩んだり悲しんだりしていたら、必死で助けたいって思いますよね。まったく同じ気持ちで、友達の結婚式を心からお手伝いする、そんな想いで一組ずつ大切に作らせてもらっています。お客様にも、何でも話せる親友のように、相談しやすい関係になってもらえたら嬉しいです。

フリープランナー中川遥奈さんがインタビューに答える様子

乾杯したくなる一日を。「TOAST」に集う、最強のアイデアマシーンたちが紡ぐ温かい絆

 
神戸・北野に佇む「TOAST」の名には、「何度でも乾杯したくなる一日を」というプランナーたちの熱い願いが込められています。彼女たちの強みは、担当の垣根を越え、チーム全員でアイデアを出し合う卓越した「提案力」。結婚式はハード面だけでなく、「人」で選んでほしい。目には見えない温かさという価値を届ける、彼女たちのチーム哲学に触れます。

会場名に込めた願い

——中川さんが活躍されている会場「TOAST」について教えてください。会場の名前にはどんな想いが込められているのでしょうか?

 
中川さん: 
「TOAST」という言葉には英語で「乾杯」の意味があります。「何度でもみんなと乾杯したくなるような一日をお手伝いしたい」という想いと、「みんなで乾杯して盛り上がるパーティになればいいな」という願いを込めて、TOASTにいるプランナーたちで考えた名前です。

TOASTに集まるプランナーたち

——TOASTに集まるプランナーさんたちの魅力についてもぜひお伺いしたいです。

 
中川さん: 
TOASTにいるプランナーの魅力はたくさんあるのですが、他の会場さんやプランナーさんに負けない一番の強みは「提案力」だと考えています。お客様のためにより良いアイデアを考えたい、という想いが強いメンバーばかりなので、担当プランナーだけでなく、他のプランナーも一緒になって、みんなで一つの結婚式を作り上げています。

誰かが提案に悩んだ時には「こんなアイデアはどう?」と案を出し合ったり、アイデアマシーンがいっぱいいる感じですね(笑)。

「式場探し」という言葉があるように、結婚式はどうしても建物などのハード面からまず考えてしまいがち。でもそうではなく、「人」にフォーカスを当て、「誰が関わっているか」「どんな人が手伝ってくれるか」からもぜひ考えてみていただきたいです。

素敵な会場は世の中にたくさんありますが、「この人とやりたい」「この人に手伝ってもらいたい」という気持ちも実はすごく大事だと思うのです。TOASTは、目には見えない「人の温かさ」という価値を伝えられたらいいなと思いながら、日々お客様と接しています。

神戸の結婚式場TOASTのプランナーたちがミーティングしている風景

「持ち込み自由」の、その先へ。TOASTだから叶う、ふたりの“好き”を集めた無限のオーダーメイド

 
一日2組限定の完全貸切だからこそ、「TOAST」の自由度は無限大。前日からの準備が必要な、森のような装飾。ゲスト一人ひとりにエスプレッソを淹れる、コーヒー好きのふたりのおもてなし。クリエイターの持ち込みも料金はかからず、世界中どこからでもアテンド可能です。ふたりの「好き」を自由に集めて創り上げる、唯一無二の結婚式の形を紹介します。

TOASTだから実現できた結婚式

——TOASTは一日2組の完全貸切型なので、自由度も高いですよね。TOASTだからこそ実現できた結婚式のエピソードがあれば教えてください。

 
中川さん: 
たくさんありますが……たとえば、「どうしてもこのお花屋さんにお願いしたい」という強い想いを持ったお客様がいらっしゃいました。通常、一日に多くの結婚式を行う会場では装花や装飾は当日の朝から行い、前日から時間をかけて準備するのは難しいのです。

TOASTは一日2組貸切だからこそ、前日からお花屋さんに入っていただきセッティングできました。当日は会場がまるで森のように装飾されて、本当に素敵でしたね。

他にも、コーヒーが好きな新郎新婦さまがゲスト一人ひとりにエスプレッソを淹れてアフォガートをサーブしたりなんて場合もあって、本当に自由度は高いです。

クリエイターやアイテムの持ち込み

——お花屋さんを持ち込みされたそうですが、衣装やカメラマンなど、他にも持ち込みはできるのでしょうか?

 
中川さん: 
はい、基本的に持ち込みは全て自由で、持ち込み料もかかりません。お客様が一からすべて探すのは大変なので、もちろん私たちからもご提案させていただきます。衣装店は5社、カメラマンも5社ほど提携先があり、提携先の中から選んでいただく選択も可能です。

逆に「どうしてもこの人にお願いしたい」という方がいれば、世界中どこにいる方でもアテンドできます。お客様の「好き」を自由に集めて、結婚式を創り上げる手法がTOASTのスタイルです。

最近はSNSで情報収集をなさるお客様も多く、ドレスに付け襟を合わせるなど、自分なりのアレンジを楽しむ方もいます。そんなお客様に対しては、「アレンジに合う、こんな羽織はいかがですか?」とプラスのご提案をしたりもします。

TOASTの提携店以外でも、東京にお住まいのお客様であれば「東京にしかないこの衣装店さんはどうですか?」とご提案したり、提携店にはこだわっていません。なのでお客様からも、まずはお気軽にご相談いただきたいです。

平均的な予算

——自由度の高いオーダーメイドだと費用も気になりますが、TOASTでの結婚式の平均的な予算を教えていただけますか?

 
中川さん: 
持ち込みが自由な分、平均予算を出すのが正直一番難しい質問なのですが(笑)。もちろん人数にもよりますが、ゲスト50名様くらいですと、大体250万円から350万円くらいの幅でご結婚式を挙げられる方が多いです。

春や秋など人気のシーズンは少し価格帯が上がる場合もありますが、基本的にはお客様のご予算やご希望に合わせて私たちもご提案しています。

TOASTで森のように装飾されたオーダーメイドの結婚式会場

“仕事にしない”打ち合わせ。友達のように寄り添い、ふたりの宝物を引き出す魔法の対話

 
中川さんの打ち合わせは、決められた議題をこなす“仕事”ではありません。「昨日は何をしていたの?」そんな何気ない雑談から、ふたりの緊張を解きほぐし、心の奥にある本音や宝物のようなエピソードを引き出します。肩の力を抜いて話せる雰囲気作りが、ふたりも気づかなかった「らしさ」を発見する鍵。リラックスした対話から生まれる、温かい信頼関係の秘密に迫ります。

打ち合わせの進め方

——友達のように寄り添い、提携以外でも幅広く提案してくださる中川さんは、新郎新婦にとって心強い存在ですね。打ち合わせはどのように進んでいくのでしょうか?

 
中川さん: 
基本的には結婚式当日の4ヶ月前から、月に1回のペースで合計4回の打ち合わせを行いますが、決まりではありません。必要であれば5回でも6回でも、お二人のペースに合わせて行います。打ち合わせで一番力を置いているのはお二人に合ったご提案をするための「ヒアリング」で、どのプランナーもここにじっくり時間をかけます。

大事にしているのは、打ち合わせを“仕事”にしない姿勢。当日までに決めなければいけない内容、話さないといけない内容は山ほどありますが、それ以上にお二人とは雑談をたくさんするように心がけています。

「昨日は何をしてたんですか?」とか「夏休みはどこかへ行きました?」とか、そんなカジュアルな会話をたくさんする状態で、肩の力を抜いて何でも話せる雰囲気を作りたいのです。会場見学の時には緊張して言えなかったような本音も、打ち合わせでリラックスして話すうちに出てきたり、「お二人はそんな出会いだったんだ」「そんなものが好きなんだ」と、新しい発見がたくさんありますから。

中川遥奈プランナーが新郎新婦と和やかに打ち合わせをする場面

「手紙、もらったことないんです」その一言から生まれた、涙のサプライズという奇跡の物語

 
何気ない雑談の中で新婦が漏らした「彼から手紙をもらった経験がない」という一言。プランナー中川遥奈さんは、その小さな願いを聞き逃しませんでした。新郎の「花はあまり好きじゃないかも」という相談に、「手紙しかない!」と提案。書くのが苦手な新郎の背中を押し、ファーストミートでのサプライズが実現しました。涙で滲む手紙が紡いだ、忘れられない感動の瞬間。

忘れられない結婚式の思い出

——これまでに忘れられない結婚式の思い出はありますか?

 
中川さん: 
雑談を交わしていた時に、新婦さまが「彼から手紙をもらった経験がないんです。誕生日プレゼントに物はいらないから手紙がいいって言ってるのに!」と冗談交じりに話してくださった場合がありました。その後、新郎様が「彼女にサプライズをしたいけど、花はあまり好きじゃないかも…」と相談してくださった時、「それなら手紙しかないじゃないですか!」と提案したのです。

一度は手紙と決めたものの、新郎さまにとって手紙を書くのは思った以上にハードルが高かったようで、「やっぱりできないかも」と連絡がありました。それでも「やりましょう!」と背中を押し、一緒に準備を進めました。

当日は、お二人が初めて対面するファーストミートの瞬間に、新郎さまから新婦さまへ手紙を渡してもらいました。手紙を受け取った瞬間、新婦さまは泣き崩れてしまって。その場で手紙を読んでもらい、様子を見ている新郎さまの表情も、手紙を読んで喜ぶ新婦さまの表情も、本当に素敵で今でも忘れられません。

時間の制限や進行に縛られず、やりたい要望を全部叶えられるのは、当たり前のようで当たり前ではないのです。TOASTだからこそできるのだと改めて感じ、私自身が心を打たれました。

新郎から手紙を受け取り涙ぐむ新婦の感動的なファーストミート

結婚式を迷うあなたへ。中川遥奈さんから届いた、未来を照らす温かいメッセージ

 
結婚式をやらないと伝えられない想い、挙げたふたりにしか見られない景色がきっとある。フリープランナー中川遥奈さんから、結婚式を迷っているすべての人へ、温かいメッセージが届きました。「騙されたと思って、まずは見学に一歩踏み出してほしい」。彼女の言葉が、あなたの心を動かし、新しい物語の始まりを告げるかもしれません。

中川遥奈さんからの特別メッセージ

——最後に、結婚式を考えているすべてのカップルへ、中川さんから温かいメッセージをいただきました。

 
中川さん: 
最近は、結婚式をやらなくてもいい時代なのかなと感じる場合もあります。でも、結婚式をやらないと伝えられない想いや、結婚式を挙げた二人だからこそ見られる景色が、きっとあると思うのです。
TOASTでお手伝いできたらもちろん嬉しいですが、どの会場で挙げたとしても、結婚式をやって良かったなと心から思っていただけると確信しています。
ぜひ、騙されたと思って、まずは見学に一歩、重い腰を上げてみていただけたらなと思います 。

フリープランナー中川遥奈さんの優しい笑顔のポートレート