2020年12月20日閉館した目黒のデザインホテル「CLASKA(Hotel CLASKA)」。相原千鶴さんは日本のオリジナルウェディングの草分け的存在だった「CLASKA WEDDING」を初期から支え続け、2020年の閉館を機に、フリーウェディングプランナーとして独立しました。
そんな相原千鶴さんが創るのは、決まった形のない、どこまでも自由な結婚式。コンセプトに縛られず、新郎新婦の「やりたい」という純粋な気持ちから全てが始まります。今の相原千鶴さんに繋がる過去の経験、多くの新郎新婦から信頼を寄せられる相原千鶴さんの、大切にしている想いに迫ります。
目次
- アパレル、サービス、そして伝説のCLASKAへ。フリープランナー相原千鶴さんが辿り着いた“自由”という宝物
- 「コンセプトはいらない」――相原千鶴さんのウエディングが“縛られない”ことで手に入れる、本当のふたりらしさ
- たった1時間の挙式が、家族の絆を紡ぎ直す物語に。ふたりの想いを形にする、魔法のような提案力
- レトロなダンスホールが、一夜限りの祝祭の舞台へ。フリープランナー相原千鶴さんと描く、常識を越えるウエディング
- 10年来の仲間と創る、最高の時間。関わる人すべての心が通う、温かいウエディングチームの絆
- 結婚式に迷子のあなたへ。フリープランナー相原千鶴さんが贈る、心軽やかになるメッセージと5つの約束
アパレル、サービス、そして伝説のCLASKAへ。フリープランナー相原千鶴さんが辿り着いた“自由”という宝物
日本のオリジナルウエディングの礎を築いた「CLASKA WEDDING」。その中心メンバーだった相原さんは、アパレルやレストランでのサービス経験を持つ異色の経歴の持ち主です。お客様と一生の付き合いをしたいという想いを胸に、彼女がなぜフリープランナーという道を選んだのか。その根底にある「自由」への渇望と、これまでの旅路に迫ります。
ウェディング業界への道のり
——相原さんは最初のキャリアをアパレル業界からスタートされています。ウェディングプランナーとしては少し異色で驚きました。なぜそこからウェディングの道へ進まれたのですか?
相原さん:
アパレルの仕事も好きだったのですが、お客様とはその場限りの関係性で終わることも多いです。もっと長く関われる仕事がしたい、できることなら一生の付き合いになりたいと考えていた頃、たまたまテレビでフリープランナーの特集を見て、「これだ!」と直感的に決めました。
とはいえ全くの未経験だったので、いきなりプランナーに転職することは難しくて。まずは都内のレストランで、サービススタッフからスタートしました。その後、プロデュース会社や結婚式場で経験を積み、最終的に、CLASKA WEDDINGの初期から閉館に至るまで、10年ほど働いていました。CLASKAの閉館を機に独立し、今に至ります。
フリープランナーという選択
——現役プランナーさんの中でもサービススタッフを経験している人は意外と少ないですよね。そこにも驚きました。CLASKA閉館後、式場所属ではなく独立しようと思ったのはなぜですか?
相原さん:
一番は自由度の違いです。時間の使い方、持ち込めるアイテム、そして何より「やりたいこと」への制限が少ないこと。CLASKAは何もないまっさらなスタジオで、そこをゼロからいろいろな形に自由に染められることがとても楽しかったんです。そのスタイルを続けたいと思ったときに、式場所属よりもフリーの方がいろいろな可能性を感じられました。

「コンセプトはいらない」――相原千鶴さんのウエディングが“縛られない”ことで手に入れる、本当のふたりらしさ
オリジナルウエディングの常識ともいえる「コンセプト作り」。しかし相原千さんは、それを「不要」だと言い切ります。準備を進める中で変わっていく気持ちに寄り添うため、あえて何も決めず、まっさらな状態から始めるのです。コンセプトという枠を取り払った時、初めて見えてくる「本当にやりたいこと」。その本質に迫る、彼女ならではの哲学を紐解きます。
コンセプトを不要と考える理由
——オリジナルウェディングにおいて、もはや王道とも言えるのが「コンセプト」の提案。ところが相原さんは「コンセプトは不要」と仰っていて、とてもユニークな考え方だなと思いました。
相原さん:
もちろんコンセプトのあるウェディングも素敵だなと思っています。一方で、コンセプトありきだと、どうしてもそれに縛られてしまう。半年近い期間をかけて結婚式の準備を進める中で、お二人の考え方や「やりたいこと」が変化することは必ずあります。その時にコンセプトに縛られて、柔軟に対応できなくなってしまうのであれば、コンセプトもデッサンも不要だと、そう考えるようになったんです。
大事なのはコンセプトではなく、「結婚式で何をしたいか、何を大切にしたいのか」を明確にすること。とはいえ、最初にご相談にいらっしゃる方の多くは、「まだ何も決まっていないし、何から始めたらいいのか分からない」という状態のことがほとんどです。決まっている方の方が少ないくらい。「結婚式をやりたい」という、その気持ちさえあれば十分なので、そこから一緒に形を探していくのが私のスタイルです。

たった1時間の挙式が、家族の絆を紡ぎ直す物語に。ふたりの想いを形にする、魔法のような提案力
「まだ何も決まっていない」その気持ちさえあれば十分です。相原千鶴さんの結婚式作りは、ふたりの「何を大切にしたいか」というシンプルな想いを汲み取ることから始まります。過去・現在・未来をテーマにした1時間の挙式が、ぎくしゃくしていた家族の関係を修復した感動的なエピソード。想いを形にし、背中を押す彼女の提案力が起こした奇跡に触れます。
想いを形にするプロセス
——何も決まってなくても相談できるというのは、新郎新婦にとっても心強いですね。そこからどのようにお二人の気持ちを形にしていくのでしょうか?
相原さん:
まずは最初のお打ち合わせで、お二人がパーティで大切にしたいこと、やりたいこと、伝えたいことをお聞きします。それが「料理は美味しいものを」とか「とにかく楽しく過ごしたい」といったシンプルなことでも構いません。その核にある想いを汲み取り、どうすれば実現できるかを考え、ご提案していきます。
結婚式は決まった形があるように見えて、実はなんの決まりもありません。これまでの結婚式のやり方にはこだわらず、自分たちのやりたいことってなんだろう?をしっかりと考えてほしいと、新郎新婦のお二人にはいつも伝えています。
想いを形にした感動的なエピソード
——想いを形にした、具体的なエピソードがあればお聞きしたいです。
相原さん:
「過去・現在・未来」をテーマに、お二人の気持ちをしっかりと伝えることに重きを置いた挙式がありました。 通常の指輪交換などは行わず、まずはご両親からお二人へ、そしてお二人からご両親へと手紙を送り合ってもらいました。そして現在のお二人の生活を映像で紹介し、未来に向け、お互いの気持ちを伝え合う、といった内容です。
実はそのお二人はご兄弟との関係があまりよくなく、挙式の中でどこまで打ち明けるべきか、直前まで悩まれていました。しかしすべて伝えきることを決断し、その結果、挙式後には誤解が解け、ご家族の絆がより深まったそうです。プランナーとしてお二人の背中を押してあげられたこと、本当に嬉しく思いました。

レトロなダンスホールが、一夜限りの祝祭の舞台へ。フリープランナー相原千鶴さんと描く、常識を越えるウエディング
結婚式場だけが舞台ではありません。相原千鶴さんの手にかかれば、レトロなダンスホールさえも特別なパーティ会場に生まれ変わります。ステージからのサプライズ登場や、友人バンドによる生演奏。行き慣れたゲストも驚くような唯一無二の空間作りは、フリープランナーならではの真頂骨。予算に合わせながら、ふたりの夢を叶える会場探しの旅をご紹介します。
印象的だった会場
——「自由度の高い結婚式を」との言葉通り、相原さんは全国各地、いろいろな会場で結婚式を創られています。これまでに印象的だった場所はありますか?
相原さん:
レトロな雰囲気が素敵なダンスホールで行った結婚式は印象深いですね。新郎新婦がステージから登場したり、ホール全体を使って120名くらいのゲストを招いたパーティは、結婚式場ではなかなか味わえない特別な空間でした。
ダンスホールでの結婚式
——ダンスホールでの結婚式!すごいですね。
相原さん:
ダンスホールではこれまでに二組プロデュースしました。一組は音楽好きなお二人で、二次会ではご友人のバンドがずっと生演奏を披露してくれました。もう一組は古いものがお好きで、会場の雰囲気を気に入っていただきました。さらにレトロ感を出すため、ゲストには80年代風の服装で来てもらうなど、ファッションから楽しめるパーティに。結婚式に行き慣れているゲストからも「こんな場所でやるなんて!」と驚かれ、楽しんでもらえたのが嬉しかったですね。
会場によって、会場費の有無や料理のスタイル、例えばコースかビュッフェかによって、同じゲスト人数でも費用は大きく変わります。お二人の希望を伺った上で、ご予算に合わせて会場をお探ししますし、プランを組んでいます。ご予算内では難しいなと思った時には正直に「無理です」とお伝えするのでご安心くださいね。

10年来の仲間と創る、最高の時間。関わる人すべての心が通う、温かいウエディングチームの絆
「関わるスタッフも全員が気持ち良い空間を作ること」。それが相原千鶴さんの何よりも大切にする信条です。その想いを実現するため、当日はCLASKA時代から10年来の絆で結ばれたプロフェッショナルチームが集結します。気心の知れた仲間だからこそ生まれる、温かく、そしてクオリティの高いサポート体制。その安心感の秘密に迫ります。
当日のチーム体制
——当日はどのようなチーム体制で運営していますか?
相原さん:
私が結婚式作りで何よりも大切にしているのは、「新郎新婦はもちろん、参加するゲスト、そして関わるスタッフも全員が気持ち良い空間を作ること」。そのため、当日はCLASKA時代から10年以上のお付き合いがある、信頼できる仲間たちとチームを組んでお手伝いします。カメラマン、ヘアメイク、お花屋さんなど、各分野のプロフェッショナルです。ご希望があれば、それぞれと事前に打ち合わせもセッティングします。また、いつも頼りにしているアシスタントもいるので、当日は万全のサポート体制。もちろん、お二人が希望するカメラマンなどを持ち込んでいただくことも自由です。

結婚式に迷子のあなたへ。フリープランナー相原千鶴さんが贈る、心軽やかになるメッセージと5つの約束
「面倒くさそう」「何から始めたらいいかわからない」。そんな気持ちで、結婚式への一歩を踏み出せずにいませんか。フリープランナー相原千鶴さんから、あなたの心をふっと軽くするメッセージが届きました。「やりたい」という気持ちさえあれば大丈夫。あなたに合った結婚式の形がきっと見つかる、5つの約束と共に紹介します。
相原千鶴さんからの特別メッセージ
相原さん:
結婚式は「面倒くさそう」、「何をしたらいいかわからない」と感じて、やらない選択をする方も少なくありません。でも、結婚式を挙げたことで得られるものは、本当に大きいと思うんです。今、結婚式をやろうかどうしようか迷っている方、「何を相談したらいいかすら分からない」という状態でも構いません。どんな些細なことでも大丈夫なので、まずは一度、その迷っている気持ちを聞かせください。お話を聞く中で、おふたりに合った結婚式の形がきっと見つかるはずです。どんなことでも、まずはお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
相原千鶴さんの結婚式のポイント
1. 本質を見抜くヒアリング力
「何を大切にしたいか」を深く掘り下げ、ふたりも気づいていない希望を汲み取り、想像を超える結婚式の形を提案します。
2. 「コンセプト不要」の柔軟な発想
あえてコンセプトを決めず、準備期間中の心境の変化にも寄り添いながら、最後までふたりらしいウェディングを追求します。
3. 常識にとらわれない会場提案
ダンスホールや屋外など、思い出の場所や好きな空間を結婚式の舞台に変え、誰も見たことのない一日を創り出します。
4. 信頼できる専門チーム
10年来の絆で結ばれたカメラマンやフローリストなど、気心の知れたプロフェッショナルチームが最高のクオリティと安心感を提供します。
5. 予算に寄り添うプランニング
新郎新婦の予算感を第一に考え、料理のスタイルや会場選びなど、多角的な視点から実現可能なプランを組み立てます。
まずは公式情報をチェックして、相原千鶴さんの世界観に触れてみてください!
決まったパッケージやコンセプトに自分たちを合わせるのではなく、自分たちの「好き」や「大切にしたい想い」から結婚式を創り上げていく。相原千鶴さんのプロデュースは、結婚式というイベントを通して、ふたりの人生そのものを豊かにしてくれるような温かさに満ちています。
「まだ何も決まっていないけれど、誰かに話を聞いてほしい」
そう感じているなら、ぜひ一度、相原さんにコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。
YouTubeで関連動画をチェック
この記事で紹介しているプランナー
