福岡から北海道へ。フリープランナー柳田絵理香さんが距離を越えて紡ぐ、「見えないらしさ」探しの旅
福岡に暮らしながら、北海道のウエディングを手がけるフリープランナー柳田絵理香さん。プランナーとしてのキャリアを一度離れ、母として、そして再びプランナーとして歩む道を探す中で出会ったのが「Coco style WEDDING」でした。
物理的な距離を越え、ふたりの「見えないらしさ」を形にするという彼女の挑戦が、今始まります。
Coco style WEDDINGへの参加経緯
——福岡にお住まいの柳田さんが、どのようにして北海道で活動するCoco style WEDDINGに出会い、そしてチームに加わることになったのでしょうか?
柳田さん:
私が結婚式の仕事に興味を持ったのは、学生時代に写真スタジオでアルバイトしていたのがきっかけです。お子様の七五三や記念日など、人の人生の節目に関わる面白さを感じ、プランナーの道へ進む決意をしました。
6年ほど千葉の結婚式でプランナーとして働いたのち、結婚・出産を機に夫の仕事の都合で福岡へ引っ越す運びとなりました。子育てをしながらもプランナーを続ける方法を模索する中で、北海道の「Coco style WEDDING」というチームでオンラインでお手伝いできると知り、また同じく母でありながら本気でウェディングに向き合う代表の荒井の姿を見て、私も参画させてほしいとジョインを決めました。
Coco style WEDDINGのこだわり
——福岡からでもラブコールを送ってしまうほどの、Coco style WEDDINGの一番のこだわりを教えていただきたいです。
柳田さん:
Coco style WEDDINGが大切にしているのは「見えない”らしさ”を形にする」姿勢です。いきなり「あなたたちらしさってなんですか?」と聞かれても、すぐに「これです」と答えられる方はなかなかいませんよね。
私たちは新郎新婦のお話をじっくり聞いて、いろんな角度からお二人に光を当てる作業で、「これがお二人らしいっていう意味だよね」というのを一緒に見つけていきます。そして、見つけ出した「らしさ」を結婚式当日に「なんだか二人らしさを感じられるね」という形にしていくのです。

オンラインだからこそ深まる絆。チームの強みを掛け合わせる「アセスメント」という魔法
打ち合わせは主にオンラインで進行します。リラックスした自宅から参加できるオンラインでの対話は、ふたりの素顔に触れる貴重な機会。さらに「Coco style WEDDING」では、プランナーチーム全員でアイデアを出し合う「アセスメント」を実施します。
多様な視点を掛け合わせる作業で、一人では描けない豊かなウエディングの物語を創造するのです。
オンラインでのコミュニケーション
——コロナ禍を機にオンラインでの打ち合わせは一般的になったとはいえ、結婚式の打ち合わせはまだまだ対面の方が圧倒的に多いです。オンラインでのコミュニケーションで意識している部分はありますか?
柳田さん:
オンライン打ち合わせは、お二人にとってもメリットが多いと思っています。例えばお二人のご自宅から参加いただく状況で、リラックスした、素の状態のお二人と会えます。
お家のインテリアなどからも「らしさ」を感じられ、お二人の人物像をより知るきっかけにもなりますね。お仕事終わりや、新郎新婦が離れて暮らしている場合も打ち合わせがしやすいでしょう。
北海道でのウェディングといっても、北海道に住んでいないお二人からのご相談も多く、以前はメキシコ在住のカップルさんと打ち合わせをした経験もあります。
北海道は半年違えば景色もまるで変わってしまうので、真冬に打ち合わせをしても会場一面が雪模様で、当日の景色はイメージがつかない、なんて場合も。なので必ずしも対面の打ち合わせが重要ではないと考えているんです。
オンラインで繋がっているからこそ、時間や場所を問わず、気軽にコミュニケーションを取れる関係は大切にしています。
お二人がアイテム探しの買い物中に「これとこれ、どっちが良いですか?」と気軽に相談できたり、ふと浮かんだ質問や悩みにもすぐ答えられるような関係性を心掛けています。
チーム体制
——Coco style WEDDINGには現在プランナーが3名いらっしゃいますが、それぞれ個別にお客様を担当されているのでしょうか?
柳田さん:
一組の新郎新婦に対して、窓口を担当するのは一人ですが、お二人の情報はチームみんなで共有し、アイデアを出し合います。私たちは共有作業を医療現場のカンファレンスになぞらえて「アセスメント」と呼んでいます。
うちのメンバーにはそれぞれの強みと個性があって、私自身はアイデア出しが得意ですが、お客様に寄り添うのが得意な人、リスクヘッジに長けている人、コーディネートセンスが抜群な人など、各々の強みを生かし合い、助け合っています。
さまざまな角度から意見を出し合う作業で、チームとして、結婚式をより良くしていってるんです。

「なぜ?」を2時間。ふたりの人生に光を当てる、宝探しのような対話の輝き
柳田絵理香さんのヒアリングは、新郎新婦それぞれに1〜2時間をかける、じっくりとした対話から始まります。「なぜ結婚式を挙げたいのか」という根本的な問いから、価値観や未来のビジョンまでを深く掘り下げる時間。
一連の対話は、単なる打ち合わせではなく、ふたり自身が自分たちの物語を再発見するための、かけがえのない宝探しとなるでしょう。
らしさを見つけるためのヒアリング
——新郎新婦の「らしさ」を見つけ出すため、打ち合わせはどのように進めていますか?
柳田さん:
フリープランナーと式場の大きな違いとして、式場見学にいらっしゃるお客様はすでに結婚式を挙げる決定をしている方が多いですが、フリープランナーに相談に来られる方には、そもそも結婚式を挙げるのか、迷っている段階の方もいます。
そんな方には、「結婚式を挙げた方が良いのか」からご相談に載っています。「なぜ挙げたいと思ったのか?」「あるいはやりたくないと思う理由は何なのか?」という根本的な部分から、ガッツリとお伺いしていきます。
お二人の内面を知るために、とにかく徹底的にお二人のお話をお聞きしています。最初のヒアリングでは新郎様・新婦様それぞれに1時間から2時間くらいお時間をいただき、お二人の背景や価値観、これからどんな未来を歩んでいきたいのかについて、じっくり掘り下げて伺います。
単なる打ち合わせというより、お二人自身と一緒に、お二人だけの物語を再発見するための対話のような時間ですね。

運動会から大人の修学旅行まで。柳田絵理香さんのウエディングが生んだ、ふたりだけの物語
丁寧なヒアリングから生まれる結婚式は、どれも個性的で温かい輝きを放ちます。
小学校の先生だったふたりの「輪っかウェディング」では、ゲスト全員で紙飛行機大会を開催。ヴィンテージ好きのカップルは「フレッシュヴィンテージ」をテーマに、ホテルを貸し切って大人の修学旅行のような二部制パーティを実現しました。
ふたりの“らしさ”が咲き誇る、心温まる二つの物語を紹介します。
Case.1 輪っかウェディング
——お二人らしさから生まれた、印象的な結婚式のエピソードがあれば教えてください。
柳田さん:
小学校の先生をされていたお二人の、「輪っかウェディング」というコンセプトの結婚式をご紹介させてください。お二人の希望は「自分達が主役になるのではなく、みんなで輪になって、運動会やお祭りのように楽しむような結婚式がしたい」という願いでした。
新婦様は「わかばさん」というお名前で、「わっかちゃん」と呼ばれている背景もあり、「輪っかウェディング」というコンセプトが生まれました。
挙式ではゲストみんなが大きな輪になって、椅子取りゲームのようにセレモニーを行いました。続く披露宴では、「紙飛行機大会」を開催。画用紙に二人へのメッセージと自分の夢を書いてもらい、誰が一番遠くまで飛ばせるかを競うんです。
30人ちょっとのアットホームな式で、子どもたちは広いガーデンを存分に走り回り、ゲストは笑顔で楽しんでいて、とても温かく楽しい結婚式でした。

Case.2 フレッシュヴィンテージ
——想像しただけでも笑顔になれそうな光景が思い浮かびます。他にも思い出に残っている事例があればお聞きしたいです。
柳田さん:
「フレッシュヴィンテージ」というコンセプトの結婚式です。新郎新婦は、キャラクターが見事に正反対なのですが、ヴィンテージ家具やウイスキーのように「年を重ねるごとに深みを増していくものが好き」という共通点がありました。
そんな共通点のように、今はまだ新婚でフレッシュなお二人も、時間をかけて味わい深い夫婦になりたい、と。そこから生まれたコンセプトが「フレッシュヴィンテージ」です。
当日、会場装飾にはフレッシュで鮮やかなお花と、流木のような少し古びた素材をミックスしてコーディネートしました。新郎様が飲み干したウイスキーの空き瓶を飾ったり。会場はコンパクトなホテルを一棟貸切にして、昼はご親族と食事会、間に挙式を行い、夜はご友人とパーティをする二部制で開催。
ご友人はそのままホテルに宿泊したので、「大人の修学旅行」のような雰囲気で、思い出深い一日になりました。

予算も場所も、ふたりの想いのままに。フリープランナーと創る、北海道ウエディングのリアル
オーダーメイドウエディングの費用は、ふたりの希望に合わせて柔軟に組み立てられます。北海道ならではの会費制を活用すれば、自己負担額の計算も明快。料理はケータリング、クリエイターは全国から最高のチームを編成するなど、フリープランナーならではの自由な選択が可能です。
柳田絵理香さんは本番当日、北海道へ駆けつける場合もあれば、信頼するチームに託す場合もある万全のサポート体制なのです。
費用について
——オーダーメイドウェディングは費用が高くなりそうなイメージがありますが、実際はいかがでしょうか?
柳田さん:
パッケージプランがあるわけではないので、お客様の希望や優先順位によって、金額はひとえには言えませんが…自己負担額は平均して150万円から250万円程度になる場合が多いです。
北海道はご祝儀制ではなく会費制の文化が根付いているので、ゲストの会費設定を調整する手法で自己負担額を計算しやすいのは北海道ウェディングの一つの特徴です。
オーダーメイドはお二人の希望に合わせて幅広くご提案ができるので、フォトウェディングに近いスタイルであれば80万円から120万円くらい、しっかり作り込んだアウトドアウェディングであれば400万から500万程度と、ご予算に合わせてご相談が可能です。
料理やクリエイターについて
——お料理やクリエイターはどのように決まりますか?持ち込みは可能でしょうか?
柳田さん:
会場がレストランであれば、お店の味を楽しんでいただけますし、場所貸しの場合はケータリングでシェフをお呼びし、コースやビュッフェといった形で提供しています。
衣装は提携店のご紹介もできますし、お持ち込みも可能です。カメラマンやヘアメイクさんも、決まった固定の方ではなく、お二人の結婚式の雰囲気に合うと思う方を人柄や作風から判断し、全国どこからでもお声がけして最高のチームを編成します。
Coco style WEDDINGは北海道内であればどこでも開催できるので、チームみんなで道内どこへでも駆けつけます。お持ち込みの場合はお持ち込み料を頂戴していますが、その分、初めてご一緒する方とも念入りな打ち合わせや調整を行い、万全の体制で当日に臨みます。
私自身は本番当日は北海道に行く場合もあれば、チーム体制がしっかりしているので、本番もチームに託す場合があります。それくらい安心していただけるサポート体制になっているんです。

結婚式の、その先へ。柳田絵理香さんが届ける新しいサービスと未来へのメッセージ
「ふたりらしさを形にする作業は、未来の人生の糧になる」と柳田絵理香さんは語ります。彼女の挑戦は北海道を越え、LINEで気軽に相談できる「ウェディングディスカバリー」という新サービスへも広がりました。
結婚式を考えているすべての人へ向けた、彼女からの温かいメッセージ。新しい一歩を踏み出すための、輝かしいエールがここにあります。
柳田絵理香さんからの特別メッセージ
柳田さん:
「二人らしさを形にする」という作業は、結婚式当日だけでなく、その後の二人の未来にとっても人生の糧となるような思い出になるんじゃないかなと思っています。ぜひ、皆さんの結婚式を一緒にお手伝いできれば嬉しいです。
チームとしては、北海道以外の全国の皆さまにも私たちのサービスを届けたく、「ウェディングディスカバリー」という新しいサービスを始めました。LINEでウェディングに関するあらゆる相談が気軽にできるサポートサービスです。
新郎新婦さまはもちろん、ゲストの方からの「どんな服を着たら良いの?」「明日結婚式なので急きょヘアセットを依頼したい」といった相談にもお答えしています。どなたでも使えるので、ぜひ一度調べてみてください。

柳田絵理香さんの結婚式のポイント
1. 本質を見抜くヒアリング力
新郎新婦それぞれに1〜2時間をかけた対話で、本人たちも気づいていない「らしさ」の源泉を見つけ出し、唯一無二のコンセプトを創造します。
2. 常識を超えるアイデアと実現力
「運動会」や「紙飛行機大会」など、ふたりの物語から生まれた自由な発想を、会場選びやケータリング手配など、あらゆる手段で形にします。
3. オンラインとチームの最強タッグ
居住地を問わないオンラインでの密なコミュニケーションと、専門分野の違うプランナーチームによる「アセスメント」で、多角的に結婚式をブラッシュアップします。
4. 透明性の高い柔軟なプランニング
パッケージではなく、やりたい事にお金をかける納得のスタイル。北海道ならではの会費制を活かした予算計画から、衣装やクリエイターの自由な持ち込みまで柔軟に対応します。
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